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街かどのCで視力検査マップをつくろう

視力検査。
一般的には、色んな向きと大きさの「C」が並んだボードか、のぞき込むとそれらが表示される機械を使って行われる。

職場の健康診断があった日の帰り道にふと思った。
もしかして、あれって街中でもできるのではないだろうか。

街かどには、看板にCの文字がたくさんある。
あるCをいろんな視力の人が見て、「この位置から右側が開いていることが分かったら視力〇〇」を割り出すことができれば、以降はその場所で視力検査ができることになる。

その情報を地図にまとめて、「視力検査マップ」をつくることができたら面白そうだ。
やってみよう。


理想のCをさがす
そう思って生活してみると、街にはCがあふれていた。

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CeCIL McBEE

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KFC

図3 
GAS PANICとICHIRYU

図2 
ちょっと歩いただけでもこんなにCがあった。

そんな中でも視力検査のためのCとなると、目がいい人のものも測れるようになるべく遠くからでも見えるものが良いだろう。
これがなかなか難しかった。

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渋谷の西武前のMcDonald's

図4 
西武~LOFT方面に行けばけっこう遠くから見えるのでは?と思ったけど、



図5_convert_20171129173155 
あぁ・・・(推定距離90メートル)

渋谷のABC-MART
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おっ!

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おっ!

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おぉっ!

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しかしその後、この曲がり道で見えなくなってしまった。推定距離150メートル。
(悔しさのあまり、C側の写真は撮り忘れた。)


少しでも遠くから見えるためには、曲がりのない真っすぐな道の正面にCがあることが重要だ。
それがなかなか難しい。

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渋谷のPARCOはどうだろうと思って行ってみたら、改装中でそもそも建物がなかった。。

あと、いろいろなCを見ているうちに、今回は視力検査のためのCなので、見たときに「右側が開いている」ということが分かりやすいものが良いということにも気づいた。


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中央大学のCは、右がほとんど開いていない。

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池袋のPARCOにも行ってみたが、視力検査をするにはデザイン性が強すぎた。

視力検査の前段階、Cを探すことにこんなに苦戦するとは思わなかったが、その後もいろいろなCを巡り、捜索2日目、ついに理想のCにたどり着いた。

それがこちら。
DSC_0464(集中線) 

新宿西口前の商業施設「小田急HALC」の看板だ。

何がすごいって、ここから代々木方面にほぼ真っすぐ道が伸びていて、450メートルぐらい離れた場所からでもCの文字が確認できるのだ。
新宿西口MAP 

図7
写真だと分かりにくいけど、肉眼だと問題なくCが確認できる

新宿西口からこの交差点まで、看板から離れて、振り返ってはまだCが見えていることに「おーー!」と声が漏れ、ニヤニヤしながら歩いた。
看板のCの文字にここまで心踊らされるとは思わなかった。

ちなみにこの場所なら、免許更新センターが入っている都庁も近い。
更新に向かう途中に「あれ、そういえば視力0.7あったかな?」と不安になったら、このCを使って確認すればいい。
理想のCが新宿西口にあったことで、このマップづくりがが唯一役に立つかもしれない場面も見つかった。


視力検査マップづくりを進めていこう。


視力検査をやってみて分かったこと
同じCをいろんな視力の人が見て、「この位置から右側が開いていることが分かったら視力〇〇」という地点をたくさん割り出していくことが今回の目的だ。

2日間にわたって、何人かの友人に協力してもらった。

手順としては、まずその人の実際の視力を測り、
(3メートル離れて測定できるシートを印刷していきました)
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その後HALCのCをいろいろな場所から見てもらい、「右!」と答えられるギリギリの場所をさがす。
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実際にやってみて分かったことをご紹介したい。

①「ここからCが見える!」が楽しい
先ほど、HALCの看板から真っすぐ道が伸びた先の交差点(ルミネの前)の写真を載せたが、私も含めて視力が良い人たちは、この位置からでもCの右側が開いていることが余裕で見えてしまった。

この人たちのギリギリのポイントを探るためにはさらに遠くに離れなければいけないが、ここから先は看板に対して少し道が曲がってしまうので(下の図の青い矢印の部分)、そもそもCを視認することが簡単ではなくなってしまった。

新宿西口MAP2 

Cが見える位置をさがすために、目の高さを変えたり、歩道の端の端から眺めたり、高い場所に上ったりしたのだが、これが楽しかった。

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「あっ、この角度からなら見えますよ!」

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誰かを尾行しているかのような視力検査

もっと遠くへもっと遠くへという気持ちから、通り沿いの高層ホテルのエレベーターにこっそり乗って上層階を目指したりもした。(宿泊客じゃないので2階までしか行けなかった)

「あっ、見えた!」は楽しい。

②良心が試される
この視力検査が一般のものと比べて決定的に違うのは、「答えは"右"と決まっている」というところだ。

みんな、答えが分かっていながら「右!」とか「分かりません」とか言うのだ。
本当にきちんと右側が開いているように見えているのか、その人の良心が試されるものとなった。

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「あ~、右側が開いてるように見えるっちゃ~見える。でもあ~、微妙なとこだなぁ。いや、これは見えないってことにしておきます。」
というような曖昧な回答もちょこちょこあり、結果的に、同じ場所から視力が悪い人は見えているのに良い人は見えていないというような逆転も起こっていた。

③基準の視力がけっこうブレる
上に書いたような逆転現象が起こるたびに、「おかしいな~」と言って基準となる視力を測りなおした。
だが、それも測る度にけっこう変わった。

例えば僕の右目のメガネありの視力は最初は1.5だったが、途中で測ったときは1.2になり、最終的に訳が分からなくなってJINSに測ってもらいにいったら1.0だった。

図1 
何を信じていいか分からなくなってJINSに行った

こちらの女性にいたっては、途中まで0.9だったものがJINSでは0.3と判定されて、自分の目がこんなに悪くなっていたなんてと本気でショックを受けていた。

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これからは寝る前にスマホを見るのは控えるとのこと


新宿西口視力検査マップ
基準となる視力だったり「右が開いている」の判断だったり、ブレる要素がけっこうあるということは分かってしまったが、せっかくやってみたので結果を示したい。

各自のいちばん初めに測った視力を基準とした。

0.075:関東バス15番バス停
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0.1:関東バス18番バス停南側の喫煙所前図2

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0.2:京王百貨店のROLEXの前
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0.9:西新宿1丁目交差点南東角の大黒屋前
図3 

図4 

1.5:イタリア酒場「OOZE CHARM」前
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1枚のマップにまとめるとこうなります。
図9 

現時点では0.3~0.8のサンプルがなく、視力がかなり良い人とかなり悪い人のものだけ測れるものとなった。

多くの人が「裸眼ですごく視力が良い」「メガネで矯正していて、メガネを外すとすごく目が悪い」「コンタクトで矯正しているので、視力の良い状態しか提供できない」のどれかで、0.3~0.8といった中間の視力のまま生活をしている人は少ないのかもしれない。

IMG_0077.jpg 

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献血風に、協力してくれる人を募集したりもした(見つからなかった)

あと、本当は0.5と0.8の人もいたのだけど、その人たちの見える場所をさがす途中でHALCの文字にライトが灯ってしまい、見え方がかなり変わってしまったという事情もある。

図6 
この状態になり、0.2の人は100メートル遠くからでも見えるようになった

図らずも検証した2日間はどちらも曇り~雨だったので条件が揃っていたが、これが晴れた日になるときっと話は違うかもしれないということを皆さん頭に入れて活用してほしい。


いすれにしても、より多くの人の視力が測れるように、これからもサンプルを増やしていきたい。



IMG_0158.jpg 
結果は、物理的なマップにもまとめました。

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高瀬 雄一郎

変な設定や工作を用意して、その中でみんなでふざけてもらえるような遊びを日々考えています。
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